もはや論壇誌は絶滅危惧種になりつつある

保守系の代表的なオピニオン誌である月刊「諸君!」の休刊を、発行元の文芸春秋が決めた。5月1日発売の6月号が最終号になる。

 同誌は69年5月の創刊。看板雑誌である月刊「文芸春秋」の兄弟誌的な位置づけで、右派論壇を支える存在だった。福田恒存山本七平江藤淳林健太郎の各氏らが論陣を張り、巻頭の「紳士と淑女」、巻末に置かれた山本夏彦氏の「笑わぬでもなし」の両コラムも評判になった。

 日本雑誌協会によると、08年9月30日までの1年間の平均発行部数は約6万5千部。だが関係者の話では、実売は4万部を割る状況が続いていたという。

昨年の左派系論壇誌論座』『現代』休刊に続いて右派系の『諸君』まで休刊か。
今や論壇は雑誌からネットに移ったということだろう。
それだけに、ネット上の言論の質を高めていく努力が今後ますます重要になるだろう。